札幌雪まつり2022年は中止!感染拡大&オミクロン爆発を懸念

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HBCポーランド広場Ⓒ北海道放送2020

札幌の2月の風物詩第72回さっぽろ雪まつり」が2022年2月5日(土)~12日(土)に開される予定でしたが、大通公園の雪像設置が急遽止められ事実上、雪まつり中止となりました。

2021年はコロナ禍を考慮して来場型ではなくオンラインでの開催でしたが、今年は2年ぶりに中小雪像を設置する「通過鑑賞型」に実施する予定で準備が進められていました。


オミクロン株が拡大する中、雪まつりを実施するとコロナ新規感染爆発!?と心配の声も多く聞かれたのも事実。本当に雪まつりが実施なのか中止されるのか観光客も地元民も気になっていました。これで2年連続来場型の雪まつりは見られないことになります。

札幌雪まつりの実施エリア、人出は?

2022年の雪まつりに関して、札幌市は2021年11月に公式WEBサイトで以下のように発表しました。

来年2月開催の第72回さっぽろ雪まつりにつきましては、10月下旬以降、札幌市内における新型コロナウイルスの感染状況が落ち着きを見せる中、主催団体及び実行委員会役員の協議を行った結果、感染対策をしっかり実施した上での大通公園における開催と、市民参加型コンテンツなど実施するオンライン開催を組み合わせたハイブリッド型開催することといたします。
なお、現在大通公園で実施しているさっぽろホワイトイルミネーションについては、雪国らしい魅力ある都市景観を演出する目的でさっぽろ雪まつり会期中も点灯を行います。

                                           さっぽろ雪まつり公式WEBより引用

雪まつりはコロナ禍以前は250万人を超える来場者があった冬の一大イベント。街の中心部にある大通公園がメイン会場で大通西1~12丁目まで大小100基を超える雪像が設置され、国内外からの観光客の目を楽しませていました。
※今年は大通西1~7丁目のみ。つどーむ会場、すすきの会場では実施されません。

さっぽろ雪まつり公式WEBより引用

札幌のコロナ新規感染者状況の推移は?

札幌の新規感染者数は2021年5月21日には427人にもなりましたがワクチン接種が進んだこともあって、大晦日には12人まで減っていました。しかしこのところ全国的にオミクロン株がデルタ株の何倍もの速さで広がっています。


新型コロナウイルスの新たな感染者は1月31日、札幌市では1114人、北海道では2266人になりました。札幌市だけでなく旭川市で過去最高の102人など道内各地で増加中です。さまざまな施設でクラスターが発生するなど患者は激増しています。そんな中、27日からまん延防止措置がとられています。

新型コロナウイルス感染者数:北海道新聞デジタル
北海道内で確認された新型コロナウイルスの感染者数と、国内の新型コロナウイルスの感染者をお知らせします。

この勢いで新規感染者が増えると第6波が到来し、市民生活に影響することは容易に想像できます。雪まつりで人の往来が増えるとその心配はかなり現実的となるでしょう。

そもそも2年前の2020年2月末、北海道で初めて緊急事態宣言が発動された大きな要因となったのが雪まつりでした。
コロナが広がり始めた頃、国や道の水際対策が遅れ例年通り雪まつりが実施されました。会場従事者が罹患するなど、祭典後にクラスターがあちこちで広がる事態に。


当時はまだ新型コロナウイルスがどんなに厄介なウイルスなのかよく知られておらず、マスクをしない人も目に付きましたし大人数で飲食するシーンも普通に見られました

道民は「雪まつりを中止にしていればこんなに広がることはなかったのに」と、鈴木知事や秋元市長の判断の甘さを指摘する声も多かったです。

札幌市民の「中止にすべき」との声が行政に届いた

雪まつりやるの?と驚く市民の声も

札幌市民の間では2年前の状況を思い出して中止すべきとの声が多かったようです。しかし、飲食業界やホテルなど旅行業界にとって雪まつりは毎年ドル箱。今年の開催が期待されていました。
雪まつり会場内では飲食の販売予定はありませんでしたが、近隣の飲食店で酒を飲み美味しいものを食べれば飛沫は飛び交います。よってオミクロン株が拡散されることが懸念されていました。

経済優先を取るか、医療体制のひっ迫を再び招かないような措置をとるかトップの決断に注目されていましたが、開催半月余り前になり急遽、雪像設置中止の判断となりました。

雪像を設置するということは見に来る人が大勢いるということ=蜜状態の発生となります。それを懸念する声が多数ありました。

状況が変わったことを受け、「やっぱり」「残念だけど仕方ない」という声が寄せられています。

札幌市民は雪まつりが楽しみではない

地元民は雪まつりは迷惑だと思っている人が少なくありません。わざわざ見に行くことはないし、下記のようなことが例年発生して早く終わらないかなあと思っている人が多いです。

  1. 大通・ススキノ・札幌各駅が観光客で混雑する
  2. 地下鉄や電車が観光客で混雑する
  3. 大通公園周辺に交通規制が入って一方通行になるなど運転しづらい
  4. 雪道に慣れてない人が転んだり、歩くのが遅い人がいて迷惑
  5. 多数の道外客がオミクロン株を運んできそう
  6. 雪まつり終了後に第6波到来でコロナが爆発しそう

経済的にも潤うし札幌市が世界中に注目される重要なイベントであることは理解していますが、地元民がこぞって楽しみにしているイベントではなさそうです。

しかし現実には雪像制作は始まっています。雪や寒さの中雪像づくりを行う皆さんには心から「お疲れさまです」と伝えたくなります。

こちらも作業半ばで中止ということになります。なお、雪像制作のために運ばれた10tダンプ60台分の雪は、今後排雪場へ戻されるとのことです。

札幌雪まつりは来年以降の復活に期待!安心して見られる祭典に

さっぽろ雪まつりは今のところ実施される方針で準備が進んでいます。開催まであと1ヶ月、オミクロン株の拡大によっては中止されることが無いとは言い切れません


雪像設置がなくなり、札幌雪まつりは今年も中止。観光予定だった人は残念ですが来年以降またダイナミックな雪像を安心して見られることを期待しましょう。

なお、過去の雪像を紹介するなどオンライン配信は実施されますので今年はそちらをお楽しみください。今後も最新情報を都度更新していきます!

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