甲府市で5月7日に開催された山梨県高校総合体育大会春季大会の女子5000メートル競歩で、選手に提供された給水用のコップに誤ってアルコール消毒液が入り、飲んだ選手が途中棄権などした問題で、
県高体連陸上競技専門部は11日、この競技結果を無効とし13日に競技をやり直すと発表しました。
そこで今回は
・7日に実施された大会で上位入賞した人はどうなる?
・7日に実施された給水場の事故ってどうして起きたの?
といったことについてリサーチしてみたいと思いいます。
競歩の給水場で消毒液が置かれていた大会の順位はどうなる?
7日のレースでは出場8人中3人の学生が消毒液を誤って飲んでしまう事故により1人が棄権しましたが順位は一旦決定しています。それを無効にして13日に再レースすると発表されました。順位はまだ決まっていません。
しかし先のレース結果がすべて無効になってしまうのはいかがなものでしょうか?
どうすれば公平なジャッジになるでしょうか。
全員参加して再度競技を実施する
公平性を第一に考えると、7日の順位は無効にして同じ参加者で再度競技を実施するのが一番可能性が高いです。
しかし7日の大会をピークに調整していた選手にとってその時点で最高のパフォーマンスだったのでしょうし、消毒液を口にしてしまった選手の心身のダメージは少なくないでしょう。
13日に再度コンディションを整えて競技に臨むのは酷なのではないでしょうか。
もし自分が上位入賞したレースが自分自身に何の非もないのに無かったことになるとはショックも大きいでしょう。
何らかの考慮をしてほしいと思う気持ちにもなってもおかしくないです。
棄権した選手だけが競技に参加する
7日に棄権した選手だけが13日の再レースに参加し、タイムに応じて先の順位に反映させるのも1つの手ではないでしょうか。
1人でのレースだと競い合う選手がいない事や当日の天候等で本来の力を発揮するのは難しいかもしれません。
けれど逆に他の選手のタイムを把握している分ペース配分を一定にしてタイムと順位を狙えるといった有利な面もあるので、全員をやり直しにさせるよりは公平なやり方ではないかと思います。
希望する選手が競技に参加する
7日に出場した選手の中で希望した選手だけが13日の再レースに参加し、タイムに応じて先の順位に反映させるという一案もありえるのではないでしょうか。
これは週に2度もレースをするのは調整が難しいという理由からです。競技者ファーストで考えるとありかもしれません。
競歩の給水場で消毒液が置かれていた原因は?
そもそも、どうして給水場に水以外の消毒液が入ったコップが置かれるという事故が起きてしまったのでしょうか?
7日の山梨県高校総合体育大会。8人の選手が出場した女子競歩の5000メートル決勝。
高校2年生の選手が、3000メートル地点で、給水エリアに置かれていたコップを手に取りました。ところが…。
山梨県高校体育連盟・逆瀬川慶浩会長:「100メートルくらい進んだ後に、しゃがみこんで、嘔吐して棄権した」
レースが佳境を迎えるなかで、手に取ったコップに、まさかのアルコール消毒液が…。消毒液を口にしていたのは、嘔吐した選手だけではありませんでした。
逆瀬川会長:「競歩の時に、3人がアルコールを間違って飲んだ」
なぜ、給水コップに消毒液が混入するという、信じられない事態が起きたのでしょうか。
県の体育連盟会長によると、誤って消毒液をコップに注いだのは、審判員でした。
審判員が、競技場内にある保管部屋から運び出した段ボール。
その中には、見た目が全く同じ形状の3本のペットボトルが入っていました。
逆瀬川会長:「3本、段ボールから持って行った時の1本が、ラベルが付いてなくて、封が開いていた」
3本のうち2本は、商品のラベルが付いた未開封の水。残る1本はラベルが剥がされ、アルコール消毒液が入っていたのです。
逆瀬川会長:「(Q.ラベルを外したものに、書くなどはしていない?)その表記はなかった。そのあたりもダメなところ。一緒に保管したところもダメ。色や形状を変える、明記していなかったことも問題」
その後、審判員は、テーブルに置かれたプラスチックのコップに、ペットボトルから液体を注ぎました。消毒液を口にした選手3人は、競技後すぐに診察を受け、現在は回復傾向にあるといいます。
引用 テレビ朝日ニュース
これは間違いなく人災です。アルコール中毒になってしまいかねない危険な事故です。
こんな初歩的なミスが起きてしまうなんて競技者が気の毒でなりません。
今回の高校総体の競歩は都府県大会で3位に入ると、次のブロック大会(南関東大会)に進みます。
13日の再レースで3位以内と4位以下で順位の入れ替わりがあった場合、先のレースで南関東大会への出場権を得ていた選手がその権利を失うことになるので大問題。
何らかの特別措置が取られるのが妥当ではないでしょうか。
まとめ|競歩の給水場で消毒液が置かれていたのは人災!順位確定は特別措置を
山梨県高校総合体育大会春季大会の女子5000メートル競歩で、選手の給水用のコップに誤ってアルコール消毒液が入ったのは審判員のミスによって起きました。
大会委員7日に実施みの結果を無効とし13日に競技をやり直すと発表しました。8人全員が出場するかは不明ですがこの先のブロック大会に進めるのは3位以内の選手。
先の大会で結果を出した選手、13日のやり直しレースによって順位が変動する場合は県高体連陸上競技専門部特例を検討するなどが必要ではないでしょうか。
あってはならないミスが起きてしまった大会ですが、選手が納得いくようにしてほしいですね!