50万部を超え売れ続けている小説「余命10年」。タイトルを聞くだけで切なくなるこの作品は、著者の小坂流加さんが既に故人となっていることでも知られています。
映画化が発表されて以来、キャストに注目が集まっていましたが坂口健太郎さん(30)、小松菜奈さん(25)のW主演が決定。主演2人の思い、原作者のことなどを調べてみました。
どんな色にも染まれる坂口さんと、強く生きる女性が似合う小松さんの共演が見せる新たな世界
俳優としての坂口さんはどんな色にも染まれる役者に見えます。
やさしく線の細い印象ながら、医者や教員など意志の強い役柄などもこなしています。
現在はNHK朝ドラ「おかえりモネ」で主人公の彼氏、菅波先生として出演中。
一方の小松さんは目鼻立ちのハッキリした美人。昨年公開された映画「糸」で見せた意志の強い女性の役などはとてもよくハマっていましたね。
今回は病気の役を演じますがどんな演技を見せてくれるか注目です。
死と向き合う中で愛し合う2人の幸せな姿をしっかりと見届けたい
誰もが避けられない「死」に向き合う姿を小松さんは体現し、1年間にわたる撮影の間少しずつ減量していきました。その姿を「見守るしかなかった」とプロデューサーが証言しています。
役になりきろうと強い意気込みだったことが伺えます。
改めて命を考える、一人でも多くの人に見てほしい作品になりました。 …坂口さんのコメントより抜粋
残念なことに原作者の小坂さんは38歳で急逝
ストーリーは20歳の茉莉(小松さん)が数万人に一人という不治の病にかかり、自分があと10年しか生きられないことを知ります。
未来をあきらめなくてはならない、でも周りに心配をかけてはならないと淡々とした毎日を過ごしていました。
生きることに執着したくないから恋はしないと決めていた茉莉でしたが、そういう時に思いもしない時に出会うのが縁というもの。
地元の同窓会で和人(坂口さん)に出会います。やがて2人は恋に落ち、一緒に生きて行く姿が四季の景色とともに描かれます。
原作者の小坂流加さんは2007年に本作を発表、2017年に静岡書店大賞の「映像化したい文庫部門」大賞に選ばれたにもかかわらず同年38歳の若さで亡くなっています。
本作のほか、小坂さんが病と戦いながら執筆したと思われる「生きてさえいれば」という作品を家族が死後に発見し出版されています。
涙が止まらないこと間違いなしのストーリーを、ハンカチを忘れず見に行きましょう
最後の10年を生きる茉莉と、生きることから逃げ続けてきた和人の日々が描かれるこの作品。
透明感のある映像の美しさと、RADWIMPSの音楽と共に綴られていくのも見どころです。
涙なくしては見られない物語が来春公開されたらハンカチを忘れずに!人気俳優2人の見せてくれるストーリーが今から楽しみでたまりません!
自分じゃないのに自分の人生の中に2つの人生を歩んだ一年は本当に何にも変えられない変えることの出来ない、かけがえのない時間が詰まっています。
茉莉として真っ当に生きられたと実感しております。…小松さんのコメントより抜粋