新庄監督に組閣の権限はあるの?稲葉GMと吉村氏の関係性も気になる

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新庄剛志監督(49)と稲葉篤紀GM(49)の就任が決まった北海道日本ハムファイターズ。7日には新庄氏の就任会見も行われファンの間では早くも第2の「新庄フィーバー」で盛り上がっています。 監督の右腕となるコーチ陣が気になりますが決定権は誰にあるのでしょう。監督やGMの権限などをリサーチしました。

新庄監督を擁する日ハム球団の組織と権限はどうなっているの?

GMはチームのフロントとして戦力を整え、監督は現場をまとめるのが仕事

球団によって組織構成には違いがあります。日ハムはGMを筆頭とするフロントが首脳陣や選手の配置などチーム編成を決め、監督はその戦力を駆使して戦う球団です。 ドラフトやトレードを決めるのも基本的にはフロント主導で監督には権限がないと言われています(読売巨人軍のように監督に全権があるチームもあり)。 今シーズンまで吉村浩氏(57)がGMと統括本部長を兼任していました。来シーズンからGMは稲葉氏、吉村氏は統括本部長専任となります。稲葉GMは戦力を整備して方向性を決め、吉村氏はチーム戦略以外の実務を担当するものと思われます。

稲葉GMの手腕が期待されます

稲葉GMと吉村氏はどちらに権限があるの?

稲葉GMは2005年~2014年まで日ハムの主力選手として活躍していました。侍JAPANの監督として東京五輪で金メダルを獲ったのも記憶に新しいところ。実力もリーダーシップも申し分ありません
一方、吉村氏はスポーツ紙の記者やアメリカのデトロイト・タイガースでGMを経て2005年にGM補佐として日ハムに就任。2015年から3代目GMになりました。
栗山前監督は吉村氏をとても信頼していたようです。実は2年前に栗山氏は監督を退任したいと申し出ていたとのこと。それを吉村氏の強い慰留によって監督続投を決断したと言われています。

栗山監督は監督就任前から公私で親しい間柄だった。今でも「ヨシ」と呼ぶ。12年に監督就任後、すごみを知った こんなに頭の良い人に出会ったのは人生で初めて。バサッ、バサッと早く、正しいことを決断する。野球のことも含めて相談すれば確実に答えがある。正しいとか間違っているではなく、ヨシは答えをいつも持っている。聞けば、いつでもヨシの意見を聞ける。知恵袋的な存在がいることは、ものすごく大きい。

ヨシからファイターズの監督のオファーが来た時、断れないと思った。2年前くらいにあった、もともとの打診は監督じゃなかった。「根本陸夫になりませんか」って言ってきたんだ。頭が、おかしくなっちゃったのかと思った。「まず監督をやりませんか?」と。いろいろな勉強をするにあたり、ということだったのかな。 1度は断ろうと考えた。オレは未知のモノだし、経験もない。迷惑を掛けたくない。                       

   日刊スポーツ記事より一部抜粋

吉村氏が優秀で切れ者だという意見がある一方、中田選手の暴力事件の際には球団として経緯説明がまったくないまま読売へトレードされた件もあり、一部のファンからは「無能」呼ばわりされています。吉村本部長が権限を握ってしまうと稲葉GMがお飾りになってしまうのではとの心配もありました。
こうした心配の声も多かったのですが、新庄監督は就任会見で吉村氏について次のように発言しました。
「ぼくと『あっちゃん』、稲葉くんとタッグを組んでいくんですけど、僕たち(就任)1年目じゃないですか。吉村前GMの力は、ものすごく大事になってくる。吉村前GMがいてくれないと、僕は嫌だし。吉村前GMの推薦で、僕はこの場所にいられるので。これからは分からないことがあったら、吉村前GMに聞いて相談して、ケンカしながら『あっちゃん』と一緒にタッグを組んで。あとはファンのみんなと楽しく、厳しくやっていきたいなと思います」と話した。
日刊スポーツ記事より一部抜粋

どうやら新庄監督は吉村本部長のことを信頼しているようです。1学年下の稲葉GMを「あっちゃん」と呼んでいることからも監督、GM、本部長の間には信頼関係は築けていることが伺えます。稲葉GMが新庄監督の要望を汲み取り、コーチを含めチーム編成全体を担当するのが基本線で、困ったことがあれば吉村本部長に相談しながら決めていくのではないでしょうか。

新庄監督が現場でやりやすいようフロントと協力できる体制作りが鍵

空いたポストの新たなコーチ陣の面々が気になる

新たなコーチ陣はどんな面々になるのでしょう。既に打撃コーチの高橋信二氏、ヘッドコーチ兼打撃コーチの小笠原道大氏、投手コーチの厚澤和幸氏ら退団が決まったコーチがいるのでそのポストが空くのは確実。 一部報道では一軍バッテリーコーチに山田勝彦氏(元阪神コーチ)、内野・守備走塁コーチに日ハムOBの稲田直人氏が就任ではと出ています。主要なポストの人事は急ピッチで進められているものと思われます。

組織全体が責任を全うし選手が活躍できれば強いチームになりそう

稲葉GM主導のチーム編成によって与えられた戦力を新庄監督がいかにうまく動かしていけるか。現場での力量が問われます。就任会見では「優勝なんて一切目指しません」と言い切り、1日1日の地味な練習の積み重ねが勝ちを作っていくと言っていました。優勝はその先に自ずと見えてくるもの。 一見派手な監督ですが「夢は大きく根は太く」と自身のスローガンを語っていました。フロント、現場が協力して責任を果たし選手が力を出せる環境が作れれば結果として強いチームになることでしょう。
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