26日(火)札幌ドームでの西武VS日ハム戦で栗山監督が指揮を執るホーム最終戦が行われました。試合は1-0で日ハムサヨナラ勝利!試合の様子と試合後の感動的なセレモニーの様子もお伝えします。
栗山監督の教え子、エース上沢投手が志願の先発
上沢投手は2年前の怪我から復活し今シーズン12勝
10年間に渡る監督生活で最も成長した選手の一人が上沢投手です。栗山監督が就任した2012年にプロ入りし、今シーズンは既にキャリアハイの12勝を達成しています。
背番号15、今や日ハムのエースと言える上沢投手。栗山監督本拠地最後の試合で志願して先発登板したそうです。
上沢投手といえば2019年6月の横浜戦でソト選手の放った打球を膝に受け骨折の大怪我。シーズンを棒に振りました。
上沢投手の好投に報えず決定打に欠け0-0のまま終盤へ
試合は上沢投手の調子良さにも関わらず、決定打が出ない試合展開で8回まで0-0で進みます。今年はここぞという場面での打力の弱さに何度歯がゆい思いをしたかわかりません。
2アウトを取ったところで日ハムのレジェンドと言われる宮西尚生投手にスイッチ。
これで宮西投手は14年連続50試合登板を果たしました。15年連続50試合登板記録を持つ元中日・岩瀬投手に次ぐ記録です。
宮西投手の登場曲はいつもと違い、さだまさしさんの「道化師のソネット」でした。栗山監督への感謝の思いが込められていたのでしょう。
打者一人を気迫のピッチングで抑えた宮西投手の目にも光るものが。長年の2人の絆を感じました。
笑ってよ 君のために 笑ってよ 僕のために
(中略)
僕らは別々の山を それそれの高さを目指して息もつかずに登ってゆく山びと達のようだね
いつか真実に笑いながら話せる日がくるから
さだまさし/道化師のソネットより
栗山監督最終試合の結果は9回裏押出しサヨナラ勝ち!
引退を発表した谷口選手のヒットに感動
7回裏には今シーズン限りで引退を発表し、代打で登場した谷口雄也選手のレフトへのヒットで盛り上がりました。
谷口選手は斎藤佑樹元投手や西川遥輝選手と同期入団で「きゅん」のニックネームでファンに愛されながらも肩の怪我で引退を決意。まだ29歳、残念です。
今年を象徴するタイムリーのないサヨナラ勝ち
決定打が出ずこのまま引き分けかと思われましたが、西武のピッチャーの自滅とも言える満塁からの押し出しでサヨナラ勝ち!
最下位争いするチームの象徴的な試合と言えますがそれでも勝ちは勝ち。試合後は本拠地最終セレモニーへと進みました。
栗山監督ありがとう!10年間お疲れ様でした
大谷選手からのビデオメッセージにジーンときた
セレモニーでは近藤選手会長からの挨拶が。「勝たないと面白くない」との言葉はそのままファンの思いです。
そして栗山監督の10年間の足跡を追った映像が流され、大谷選手からのメッセージも。二刀流ができているのは栗山監督のおかげですと正直な思いを言葉にしていました。
札幌ドーム本拠地最後の2022年は強いファイターズが見たい
来年は日ハムが札幌ドームを本拠地として試合をする最後のシーズンになります。2023年には現在建設中の北広島市へ移転します。
新監督やGMの就任などがニュースで話題になっていますが正式発表はまもなくあるでしょう。
ファイターズにはいい意味で相手が嫌がるいやらしい野球をしてほしい。ホームランも魅力ですが、かつて強みだった固い守備で1点を守り通す強くたくましいファイターズが見たいです。
来年の今頃は優勝争いをしていることを期待したいと思います。