13日間の熱戦が繰り広げられたパラリンピックが5日(日)に閉幕し、閉会式が行われました。今回のショーの演出は、元俳優の小橋賢児氏(42)が担当したことで話題になっています。ステージではシシド・カフカさん(36)がパーカッション隊のコンダクターを務めるなどセレモニーを盛り上げました。先のオリンピックよりパラリンピックの閉会式の方がショーとして素敵だったとの声も多いよう。
コロナ禍で開催が1年遅れになるなど問題山積のTokyoオリンピック、パラリンピックでしたが、開閉会式の演出担当や出演者のプロフィール、その人選について調べてみました。
Tokyoオリンピックのロゴデザイン、音楽担当者が次々と辞任
遡ること2015年、オリンピックロゴをデザインしたアートディレクターの佐野研二郎氏の作品が自身の盗作であるとベルギーのデザイナーから訴えられたことから既にミソがついていたような「Tokyo2020」。
オリンピック開催直前には、コーネリアスの小山田圭吾氏(52)が開会式の作曲担当者の1人として発表されるや否や、過去に自身が雑誌上で述べてきた学生時代の同級生へのイジメや差別発言が各メディアで明るみとなりオリンピックの責任ある立場で起用されるのは問答無用と窮地に追い込まれ、辞任したのは記憶に新しいところです。
ほかにも開閉会式制作チームの事実上の監督だった演出家・小林賢太郎氏(48)が、お笑いコンビ「ラーメンズ」時代に「ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)」やをネタにしていたことから解任されました。
まぁなんといっても大会組織委員会の会長で元首相の森喜朗氏が女性蔑視発言を非難され辞任し、急遽、橋本聖子会長が着任したという開催前からドタバタ劇の激しい大会だった印象が強いですね。
閉会式のパフォーマンスは、カッコいいシシド・カフカさん
「Harmonious Cacophony(ハーモニアス カコファニー)」というコンセプトの下で行われたパラリンピック閉会式。登場した人物が「かっこよすぎる」と話題に。シシド・カフカさんが、自身が主催する音楽集団「el tempo」を率いて言語の壁を超えたパフォーマンスで即興によるセッションを奏でました。言語の壁を超えた「ハンド・サイン」と呼ばれる指示でパーカッション隊を指揮。セレモニーを盛り上げました。
シシド・カフカさんといえば、女優でもありドラムの腕も超一流で有名です。メキシコ生まれで日本で小学校時代を過ごした後、アルゼンチンにも住むなど多感な時期を海外で過ごしました。エキゾチックな雰囲気と黒髪と大きな目が印象的でカッコいい女性ですよね。今回の閉会式でもひときわ目立っていました。
また、演出は小橋賢児さん。現在は芸能界を引退していますが、NHKの朝ドラ「ちゅらさん」で主人公の国仲涼子の旦那さん役でブレイクしたイケメンです。今はショーの演出の仕事にしているんですね。
オリンピック開閉会式のスタッフは誰が選んでいるのかという疑問
こうしたオリンピックの演出家や出演者は誰が決めているのでしょうか。五輪の広告を総括する大手広告代理店の電通が忖度しているのか? それともオリンピック組織委員会が各テレビ局あるいはタレント事務所と癒着でもあるのかと疑ってしまう人も少なくないことでしょう。一体、誰が責任者なんでしょうね。
小橋さんやカフカさんは、イケメン、美人と容姿端麗で才能があり人柄も過去にも何の問題もなかったのですが、辞任した小山田氏や小林氏などはこれまで彼らがどんなことをしてきたか今の世の中ではネットで調べれば一発で出てきますよね。人選の責任者は一体誰なんでしょう? オリンピックという世界から注目される舞台の責任者なのですから、過去のことや評判などは最低限調べるのが普通ではないでしょうか。
それを怠って開催間際にすったもんだするなんて具の骨頂。五輪はアスリートが主役の4年に一度しかない大舞台なのに、盛り上げるべき側が足を引っ張ってどうするのでしょう。
すったもんだあったTokyoオリンピック。閉会式の質の高さで救われた
閉会式のファンタジックな演出で感動し癒やされた感がありますが、いろいろとモヤモヤ感の残るオリンピックだったことは確かです。アメリカのテレビ局がスポンサーで彼らの意図が大きく動いているために真夏の開催になるのは仕方がないとか、競技時間が深夜に及んでいるなどと言う声も聞かれました。
とはいえ、ひたむきに戦いに挑む選手の姿にはたくさんの感動を覚えました。3年後はフランス開催。組織委員会の責任は大きいです。今後もアスリートファーストのオリンピックであってほしいと思います。