NHKの教育テレビ(現・Eテレ)の番組だった「できるかな」の「ノッポさん」として知られる俳優で作家の高見のっぽ(たかみ のっぽ)さんが
2022年9月に88歳でお亡くなりになられたと報じられました。
子供の頃に番組を見ていた人は懐かしいノッポさんのことを知らない人はいないでしょうね。
ゴン太君と登場するノッポさんは親しみやすさもある一方で、絶対にしゃべらないことでも子供心に気になる存在でした。
なぜ、ノッポさんはしゃべらなかったのでしょう。
ところが最終回だけノッポさんはしゃべったんです。
それはなぜだったのでしょうか。
今回はノッポさんがしゃべらなかった理由と最終回のセリフについて、そしてノッポさんと呼ばれた所以となった身長を調査していきます。
ノッポさんが亡くなったのはいつ?
俳優の高見のっぽさんが、昨年9月に88歳で心不全のため亡くなっていたことが5月10日に明らかになりました。
亡くなってからすでに8ヶ月が経ってからの公になった理由を関係者の方は周囲を騒がせたくないという本人の希望があってこれまで公表されていなかったとのことでした。
ここでノッポさんのプロフィールを見てみましょう
名前:高見のっぽ
本名:高見嘉明(たかみ よしあき)
生年月日:1934年5月10日
出身地: 日本京都府京都市右京区太秦
「なにしてあそぼう」「できるかな」(NHK教育テレビ、1967年-1990年)で親しみやすさがありながら,一切しゃべらないキャラクターを務めあげました。
ノッポさんは京都の太秦の俳優の息子として誕生しましたが、4歳から東京に移り住んで育ちました。
しかし、小学校4年の時に岐阜県に疎開して、高校2年まで過ごし
高校3年の時には東京に戻ってきて高校を卒業しました。
ノッポさんがしゃべらなかったワケ
ノッポさんの父親は高見嘉一さんというは俳優や芸人であり、
チャーリー・チャップリンのモノマネを得意としていました。
ノッポさんは父の影響で自分も芸で身を立てることを目標としたのです。
ノッポさんはまずダンサーとして芸能人としてスタートしたのですが、なかなか売れずに悩んでいました。
しかし30歳代半ばで転機が訪れます。
なんとNHK教育番組『なにしてあそぼう』(後の『できるかな』)のノッポさん役に選ばれたのです。
この番組に出演する時は一切しゃべらずに、意思表示はゼスチャーのみというどこかミステリアスなキャラクターを演じることで
子供たちの心をつかみ全国区の知名度を得るに至ったのでした。
なぜノッポさんはしゃべらなかったかのかな?
ノッポさんの父親がチャップリンの真似が得意だったために、チャップリンの影響を受けたためと言われています。
また、ノッポさんの声が渋すぎて子供番組向けではなかったからという説もあります。
ノッポさんの身長は?
ノッポさんと言われるぐらいですから背が高かったのだと思いますが身長は何センチだったのでしょうか?
それは181㎝です!
1934年、昭和9年生まれの人としてはかなり大きい男性だったと思います。
1950年(昭和25年)生まれの人の世代でも高身長は170cmと言われていた時代だったので、
ノッポさんの身長は当時としては抜群に高かったといえます。
ノッポさんがしゃべったのは最終回!
絶対にしゃべらないキャラクターとして一躍有名になったノッポさんでしたが、実は番組で一度だけ言葉を発したことがあるのです。
それは最終回のことでした。
番組の中で必死に自転車をこぐ場面があり、息が上がったまま急にノッポさんがしゃべりだしたのです。
そしてこれは台本にはなかった完全なノッポさんのアドリブだったのです。
「あ~あ、しゃべっちゃった!今日は特別なんです。長い間ね、皆と友達でいたけれど、
4月からはこの番組は「ともだちいっぱい」という新しい番組と代わります!
そんなセリフがノッポさんの口から発せられました。
突然喋りだしたことで周囲の番組スタッフはかなり驚いてしまったんだとか。
当時のことをノッポさんがインタビューで語っていたことがあるのですが
どうやら、ノッポさんご自身は喋ったことに後悔はないようでした。
ノッポさんの最初で最後のしゃべりは視聴者に向けてのお別れの挨拶だったのです。
この時の視聴者の驚きは相当なもので、ノッポさんを見て育った大人も驚いたそうです。
そして街を歩いている大人でさえも、泣き出してしまう人がいたそうです。
番組が終了してからNHKに寄せられた手紙には、「今まで本当にありがとう」という言葉が多く記されていたそうです。
まとめ|ノッポさんはしゃべらないことでキャラクターを作りあげていたが最終回にはしゃべった
2022年9月に心不全のため88歳でこの世を去ったノッポさんですが、「できるかな」の名演は子供の心をつかんで離しませんんでした。
長い間しゃべらないキャラクターを貫いてきた身長188センチのスラリとしたノッポさんですが、最終回にはセリフがあったのです。
初めて聞く声は視聴者にはインパクトがあったでしょうね。
現代になって振り返ってもやさしくて穏やかな人柄が画面を通して伝わって来る方でした。
ノッポさんのやさしい姿をこれからも忘れずにいたいと思います。