2020年12月1日に発売されたユーミンの39作目の最新アルバム「深海の街」。
通常なら発売してまもなくツアーが始まりますが、今回はコロナ禍により約10ヶ月後の2021年9月30日によこすか芸術劇場で初日を迎えました。実際に見てきた感想やユーミンの表情をまとめました。※注意/直下にセトリのネタバレあり
松任谷由実2021～2022年「深海の街」初日セットリストはこちら
1.翳りゆく部屋
2.グレイス・スリックの肖像
3.1920
4.ノートルダム
5.深海の街
6.カンナ8号線
7.ずっとそばに
8.What to do ? waa woo
9.知らないどうし☆MC
10.あなたと私と
11.REBORN ～ 太陽よ止まって☆MC
12.散りてなお
13.雨の街を
14.ひこうき雲
15.NIKE ～ The goddess of victory
16.LATE SUMMER LAKE
17.Hello, my friend
18.ANNIVERSARY
19.水の影アンコール
20.青い船で
☆クルー（メンバー）紹介
21.空と海の輝きに向けて
W アンコール（武部さんのピアノで）
22.瞳を閉じて
松任谷由実になる前、荒井由実時代最後のシングル曲「翳りゆく部屋」でスタート
「荒井由実」としてデビューしたユーミンですが1976年3月に発売された荒井由実名義の最後のシングル「翳りゆく部屋」でライブはスタートしました。
イントロが聞こえた瞬間、「それから来るかい！」と、どーーっと溢れ出す涙。パイプオルガンの荘厳なイントロが印象的で、ユーミンが音楽的に大きく影響を受けたプロコム・ハルムの「青い影」を彷彿とさせます。
2曲目のグレイス・スリックの肖像も泣かせる名曲
2曲めの「グレイス・スリックの肖像」は、1981年11月にリリースしたアルバム「昨晩お会いしましょう」に収録された１曲で、大ヒットしたシングル「守ってあげたい」のB面の曲でもあります。
「わたしを忘れてから、もうどれくらい経ちますか」
「あなたを忘れてから、いろんな人を傷つけてそれさえ忘れてわたしは、過ごしてしまった」
子供の頃に聞いた頃はわからなかったこのフレーズの意味が大人になった今では胸が揺さぶられます。傷ついて傷つけてそれでも前に進んでいくしかない人の思いが凝縮されているようです。
3曲目からはNEWアルバムの曲も。新旧取り混ぜながらの選曲は苗場のライブのように感じました。
松任谷由実「深海の街」に込められたメッセージは「愛しか残らない」
去年の春、私達はコロナ禍で今まで経験したことのない行動制限をされました。ミュージシャンも例外ではなく音楽を発表する場を失われユーミンは意気消沈し、何もやる気が出なかったと言います。
そんな日々を過ごしながらも「今の現実を残すしかない！」とコロナ禍でしか作れないアルバム制作を決意します。新作のプロモーションで出演した数々の番組ではユーミンの並々ならぬ決意が伺えました。
「愛しか残らない～深い海の底で 僕たちは気づいたんだ」
このフレーズが胸に刺さります。日々いろんなことがあっても、人は誰かを愛し愛されて生きているのですね。
100歳を迎えたお母様を思って作られた「1920」が3曲目
ユーミンのお母様は1920年生まれ。コロナ禍の中で100歳を迎えられました。現在は施設に入居されていて兄弟や親戚が集まってのお祝いはできなかったとのことです。
ユーミンは100年前にどんなことが起こったかを調べてみたそうで、大きな出来事としてスペイン風が流行していたことがわかりました。現在のコロナのように集団感染が広がり、多くの人が亡くなったとか。
現代とは医療レベルが比べ物にならなかった時代の感染病はずっと酷い状況だったことでしょう。そんな時代を乗り越えて人はたくましく生きてきたと思うと感慨深いものがあります。
松任谷由実とバンドメンバーとのコミカルなシーンやライブカメラによる映像も
今回のステージで印象的なのはステージ後方の映像。事前に収録されたバンドメンバーとのコミカルなシーンや、カメラクルーによるステージで歌うユーミンを撮影したライブ映像が流れました。
メンバーと「だるまさんがころんだ」をやっていたり、ユーミンが舌を出しながら鉄棒に挑戦していました。
嬉し泣き？ユーミンの目に光るものを見てグッときた
ライブ映像を見ていると、時折ユーミンの目に光るものが。涙ぐみながら歌っているようでした。この状況下でツアーを始められた感謝や感動があったのではないでしょうか。
「今日は来てくれてありがとうございます」と最初のMCでユーミンが言っていました。いやいや、こちらこそ来られて光栄の一言です。
本当に歌うことが大好きで、ステージを通して伝えたい思いがあふれるほどあるのでしょうね。見ている側にもユーミンの思いが十二分に伝わってきてステージに引き込まれていきました。
ツアーの趣旨に添って海や水、船、青がキーワードの曲が多かった気がします。
松任谷由実「深海の街」ツアーグッズ人気商品は何？
通販もあります↓
ユーミンのライブではツアーグッズが毎回発売されます。開場前16時～販売されていました。今回はどんなモノがあって人気はどの商品なのでしょう？
「桃のピューレ」1000円は残念ながら完売
一番ほしいと思っていた「桃のピューレ」は売り切れていました。残念。。。Tシャツやバンダナは在庫がありました。結局、一番安くて出番のありそうな「不織布バッグ」300円を買いました。
松任谷由実ここにあり！感染対策もバッチリのツアーは必見
中学時代にファンになってから40年程経つ自分。さらに大人、、、というか高齢のファンが目立ちました。ユーミンと同世代の姿です。
ハッキリ言っておじいさんやおばあさんも少なくありませんでした。汗
だってあんなにスタイルがよくて艷やかに歌い踊るユーミンですが、ああ見えて67歳です！ あと3年で70歳なんて奇跡です！
2022年まで60本のツアーが続くユーミンのすごさに感服
今日から始まったツアー、おそらく2022年2月に恒例の苗場プリンスホテルライブもはさみながら2022年7月の神戸国際会館こくさいホールまでツアーは続きます。
その数60公演と、間違いなく心身ともにハードな日々になることでしょう。
こんな時期だからこそ見ておきたいユーミン渾身の必見ステージ。今年の苗場同様、1人1人にフェイスシールドが配られ感染対策もしっかり行われていました。コロナの状況を配慮してかライブの時間は少し短めで2時間をきる程度でした。
今日から始まった「深海の街」ツアー。全国各地で待っているユーミンファンのため、ユーミンの健康とツアーの成功を祈るばかりです。
追記…4月10日（日）の札幌公演チケット取れましたー！ 初hitaruでの初鑑賞です。春の札幌では
また違った雰囲気のステージが見られそうで今から待ち遠しいです。
